Google Cloudは、Terraform Google Provider v6.0.0の一般提供開始を発表しました。このメジャーリリースでは、Google Cloudリソース管理の使いやすさと安全性の向上が図られています。主な変更点をご紹介します。
**オプトアウト可能なデフォルトラベル "goog-terraform-provisioned":**
このリリースでは、バージョン5.0.0で追加されたデフォルトラベル "goog-terraform-provisioned" をオプトアウトするオプションが導入されました。このプロバイダーレベルのラベルは、Terraformによって作成されたことを識別するために、該当するリソースに追加されます。このデフォルトラベルは、ラベルフィールドを持つ新しく作成されたリソースにのみ適用されます。これにより、ユーザーはGoogle Cloud ConsoleやCloud Billingなどの他のツールで、Terraformによって管理されているリソースを表示できるようになります。
**複数のリソースに削除保護フィールドが追加:**
重要なリソースの誤削除を防ぐため、多くのリソースでデフォルトで削除保護が有効になりました。これらのリソースには、`google_domain`、`google_cloud_run_v2_job`、`google_cloud_run_v2_service`、`google_folder`、`google_project`などがあります。ほとんどは`deletion_protection`フィールドによって有効化されていますが、`google_project`は特に、デフォルトで`PREVENT`に設定された`deletion_policy`フィールドを使用します。
**"name_prefix"でのサフィックス長の短縮が可能に:**
このリリースでは、複数のリソースの`name_prefix`のデフォルトの動作を変更することで、「インスタンステンプレートname_prefixに付加されるサフィックス長の短縮を許可する (#15374)」という問題に対処しています。ユーザー定義の`name_prefix`の最大長が37文字から54文字に増加しました。プロバイダーは、37文字より長い`name_prefix`を使用する場合、より短いサフィックスを使用するため、より柔軟なリソース名が可能になります。
オプトアウト可能なデフォルトラベルや削除保護などの機能により、このバージョンでは、他のツールでTerraformが管理するリソースの可視性が向上し、誤削除を防ぐことができます。TPG 6.0.0は、Google Cloudリソース管理の使いやすさと安全性を向上させることを目指しています。
Terraform Google Providerのバージョン6.0にアップグレードする際は、Terraform Registryのアップグレードガイドを参照して、変更点とアップグレードに関する考慮事項の完全なリストを確認してください。このメジャーバージョンリリースの詳細については、TPG 6.0.0のリリースノートをご覧ください。Google Cloud上のTerraformの詳細については、Google Cloud上のTerraformのドキュメントをご覧ください。