Google CloudのVinod D’Souza氏とChris Cornillie氏は、Google Cloudブログに、CISOがクラウドプロバイダーと協力して組織のインシデント対応能力を高める上で果たす重要な役割についての記事を掲載しました。この記事では、「共有された運命」というアプローチを採用することの重要性を強調しています。これは、クラウドプロバイダーが顧客と積極的に協力してセキュリティ体制を強化するというものです。

この記事の中で私が特に興味を持ったのは、災害復旧システムとインシデント対応プレイブックの定期的なテストの重要性についてです。組織は、サイバーセキュリティの予防的側面を重視するあまり、効果的なインシデント対応の準備の重要性をおろそかにしていることがよくあります。Google CloudやMandiantが提供するような定期的なシミュレーションを実施することで、組織は実際のインシデントが発生する前に、計画のギャップを特定し、対処することができます。

さらにこの記事では、サービスレベルアグリーメント(SLA)、特にインシデント管理に関するSLAを十分に理解することの重要性を強調しています。セキュリティチームは、インシデントが発生してから初めてSLAを見直すような余裕はありません。停止やインシデントが発生した場合、クラウドプロバイダーがどのような種類のサポートを提供するのか、どのようなサポートを提供しないのかを理解しておくことが不可欠です。

結論として、この記事は、CISOがクラウドプロバイダーと効果的に協力してサイバーセキュリティの備えを向上させるための実践的なガイダンスを提供しています。積極的なアプローチを採用し、定期的なテストを実施し、SLAを十分に理解することで、組織はサイバーセキュリティインシデントの影響を大幅に最小限に抑えることができます。