2024年7月10日、ニューヨークで開催されたAWS Summitにて、AWSのAI製品担当VPであるDr. Matt Wood氏が、安全で責任あるAI開発のための戦略的資産としてデータを活用する方法について基調講演を行いました。イベントでの主な発表を以下にまとめます。
注目すべき発表の1つは、SageMaker StudioでAmazon Q Developerがリリースされたことです。これは、MLワークフローを効率化することを目的とした生成AI搭載アシスタントです。モデルの構築、トレーニング、デプロイを効率的に行うために、カスタマイズされたガイダンス、コード生成、エラーのトラブルシューティングを提供します。
さらにAWSは、Amazon Bedrockの機能強化を発表しました。これには、ナレッジベース用の追加データコネクタのサポートが含まれます。Confluence、Salesforce、SharePoint、Webドメイン用のこれらの新しいコネクタにより、より正確で関連性の高い応答を得るために、コンテキストデータを用いたRAGモデルの強化が可能になります。
さらに、Guardrails for Amazon Bedrockは、幻覚を検出し、カスタムまたはサードパーティのFMを使用して構築されたアプリを保護できるようになりました。Guardrails for Amazon Bedrockは、あらゆるモデルにおいてカスタマイズされたガードレールで生成AIアプリケーションを強化するために、幻覚検出と独立したAPIを追加し、責任ある信頼できる出力を保証します。
最後にAWSは、ユーザーが独自の生成AIアプリを構築できるようにするAmazon Q Appsの一般提供開始を発表しました。ユーザーは、自然言語と承認されたデータソースを使用して、会話から生成AIアプリを作成できるようになりました。また、カードごとにデータソースを指定したり、プログラムによるアプリ管理用の新しいAPIを使用したりして、安全に共有されたアプリをカスタマイズすることもできます。
全体的に、ニューヨークでのAWS Summitは、データとAIの力を活用するビジネスを支援するために、新しいソリューションとテクノロジーを提供するというAWSのコミットメントを強調しました。