Microsoftは、ラスベガスで開催されたVMware Exploreにおいて、Azure VMware Solution(AVS)のアップデートを発表しました。今回のアップデートは、Azureの能力を活用してVMwareワークロードを運用しようとする顧客に向けて、AVSの機能とリーチを強化するものです。

重要な進展の1つは、スイス北部、イタリア北部、UAE北部、インド中部などの新たな地域を含む、世界33のAzureリージョンにAVSの提供地域が拡大されたことです。この地理的な拡大により、世界中の組織にとってアクセスしやすくなりました。

さらに、AVSは、Azure GovernmentにおけるDoD SRG影響レベル4暫定認証(PA)内のサービスとして含まれることが承認され、政府機関とその特定のセキュリティおよびコンプライアンスのニーズに対応できるようになりました。

機能強化の面では、AVSはVMware Cloud Foundation(VCF)のサポートを拡張し、NetAppおよびVMware by Broadcomの顧客がストレージのニーズに合わせてNetApp ONTAP®ソフトウェアを活用することで、ハイブリッドクラウド環境を合理化できるようにしました。

また、Microsoftは、AVS予約インスタンスでNetAppのSpot Ecoをサポートするなど、AVSの展開を最適化する新しい機能も導入しました。これにより、顧客はワークロードにスポットインスタンスを活用することで、大幅なコスト削減を実現できます。

データ保護に関する高まる懸念に対処するため、MicrosoftはJetStreamと提携し、高度なディザスタリカバリ(DR)およびランサムウェア保護ソリューションを提供しています。JetStreamのソリューションは、データの整合性を確保するために継続的なデータ保護(CDP)を採用しており、Azure Blob StorageやAzure NetApp Files(ANF)などの柔軟なストレージオプションを提供します。

最後に、Microsoftは、AVSへの移行を簡素化および迅速化するために設計された包括的なプログラムであるVMware Rapid Migration Planを発表しました。このプランは、ライセンスのインセンティブ、コスト最適化ツール、クラウドへのスムーズな移行を保証するためのリソースなど、さまざまな利点を提供します。

これらのアップデートは、Azureを使用してVMware環境をモダナイズしようとする組織に、堅牢で安全、かつ機能豊富なプラットフォームを提供するというMicrosoftのコミットメントを総合的に示すものです。